専門用語100

目安時間:約 60分

知らないではすまされない仮想通貨専門用語を必要最低限(現在100語)にまとめました。
特に重要な用語は、図解入りで説明しています。
なお「億り人」や「イナゴ」などの不要な俗語は使いません。

仮想通貨専門用語は今後も続けて更新していきますので、是非活用してください。

          ~目次~

 

 【あ】 【か】 【さ】 【た】 【な】 【は】 【ま】 【や】 【ら】

 

 

【あ】

 

--IFO注文--
仮想通貨のIFO注文とは、If Done and One Cancels the Other orderの略称です。
主にFX取引きで使われ、一度に同時の差値注文(後述)と逆指値注文(後述)を設定することにより一方が約定したとき、もう一方の注文は自動的にキャンセルされるという仕組みです。
例えば最初のIFO注文で100万円を指値買い、「110万円に上昇したら差値売り」「90万円に下落したら損切りの逆差値売り」というイメージ。
特にレート変動が激しいときに指値が約定されなかった場合の安全策で、かつ上昇時は利益が確定できます。

 

--ICO--
仮想通貨のICOは「Initial Coin Offering」の略で「新規仮想通貨公開」とも呼ばれます。
株に例えると、資金調達のために初めに株券を発行します。そして仮想通貨のプロジェクトや技術などを確認してもらった投資家に買って貰って資金を調達する構図です。
仮想通貨の場合は「トークン」と呼ばれる仮想通貨を発行し、それを販売することで開発費や研究費を調達する仕組みです。
投資家が一番最初にICOを買うのと、価格が上がる可能性の高い仮想通貨を手に入れることができるので、その時点で利益を確保できる確率は高くなります。

 

--アトミックスワップ--
アトミックスワップとは、異なる仮想通貨を交換したいときに仮想通貨交換業者(取引所)を仲介せずに、個人間で直接取引きできるシステムです。
個人間で直接取引きすると持ち逃げなどのトラブルや不安があるので、通常は仮想通貨交換業者(取引所)を介します。(図1)
しかしアトミックスワップでは図2のように、仮想通貨ごとに秘密ボックスを作り、個人間での署名や秘密の情報を格納・保管し、両者共通の秘密情報鍵で開閉します。
図2のようにビットコインを女性が送金したときに、男性には秘密情報鍵が送信られ、男性は秘密ボックスを開けてビットコインを受け取れます。

逆に男性は交換したいライトコインを送金します。
アトミックスワップが使える仮想通貨は、2018.06現在、「ビットコイン」「ライトコイン」「モナコイン」です。
仮想通貨交換業者(取引所)を介さないので便利ですが、アトミックスワップには「手数料がかかる」「送金時間が遅い」などの問題点も有ります。

 

--歩み値--
まず仮想通貨取引所のトレード画面には板(後述)というのがあります。
特に短期デイトレードをされる方にとっては大きな売買指標しなります。
しかし注意点があり、嘘の仕掛け(見せ板)で、実際には売買しない注文をしてきて、すぐ注文を取り消すという違法行為(法律的に)を行うプロ集団がいます。
この嘘の仕掛け(見せ板)を見抜く方法を歩み値(あゆみね)と言います。
下図が歩み値表示で、過去の売買約定結果が表示され、「何時に」「いくらのレートで」「どのくらい(売買量)」で約定されたか?が表示されるので嘘の仕掛けを見抜けます。

画像引用:「ビットバンク」

 

--アルトコイン--
アルトコインとは、ビットコイン以外の仮想通貨で1000種類以上有り、オルトコイン(alternative coin;代替通貨)とも呼ばれます。
代表的なアルトコインでは「イーサリアム」、「リスク」、「リップル」そしてコインチェック流出事件で被害にあった「ネム」などが有りますね。

 

--アービトラージ(arbitrage)--
アービトラージとは「裁定取引」のことで、理論上の勝率はほぼ100%のトレードと言われています。
仮想通貨は取引所ごとに価格差があるのでそれを売買して利益を得る方法です。
例えばA取引所での1BTC=110万円。B取引所での1BTC=115万円の価格差があれば、A取引所でB取引所で売れば手数料を除いて5万円の利益になります。
現実的には、「取引所の常時監視に余裕時間が必要」「価格差が小さければ手数料次第で赤字になる」などデメリットあるので、プロのトレーダー向けですね。

 

--板--
仮想通過取引市場は「売り手」と「買い手」で成り立ち、板を見て取引をします。仮想通過では取引所の画面にて「売り板」と「買い板」の希望額・数量が表示されます。

 

--ウォレット--
ウォレットとは財布ですが、仮想通貨のデータを保管する財布(ウォレット)も有りいろいろなタイプがあります。
取引所自体の保管もウォレット(前述)ですが常時コインを取引所に置いておく必要はありません。
ネットワーク外のオフラインで保管するコールドウォレット(後述)(ハードウェアウォレットとも言います)、ペーパーウォレット(後述)。
もう一つはネットワーク上で管理するホットウォレット(後述)があります。
ほとんどの仮想通貨取引所では、ユーザー資産を厳重管理するためコールドウォレットとホットウォレットの二重管理をしています。
ちなみにコインチェックのネム流出事件では、「コールドウォレット管理をしていなかった」と報道されていますね。

 

--ウォームウォレット--
ウォームウォレットは仮想通貨取引所ビットポイント独自のユーザー資産管理方法で、国内一のセキュリティ管理です。
オンライン上で管理しているホットウォレット(後述)は、複数人による秘密鍵で厳重管理していますが、この秘密鍵を第三者が解読することを不可能にしています。
ほとんどの仮想通貨取引所は、「オフライン管理のコールドウォレット(後述)」+「オンライン上管理のホットウォレット」で二重管理をしていますが、ビットポイントはさらにホットウォレットの二重管理をしているので、ユーザー資産管理のセキュリティは最高レベルです。

 

--FX(仮想通過の場合)--
FXとは、正式には「外国為替証拠金取引」ですが、仮想通貨でもよく使われるようになりました。
現物取引きと違うのは、レバレッジ(後述)を使って少ない投資金でコインを買えることです。
レバレッジは各取引所によって倍率が異なりますが、GMOコインは最大25倍と、現在国内で最大です。
例えばビットコイン1BTC=100万円であれば、100÷25なので4万円で買えるわけです。
ただ単に「少ない元手でコインを変える」ということです。
しかし100万円を所有している状態なので、証拠金が必要になります。
もしレートが下落すれば、その分証拠金から没収され強制決済(ロスカット)されます。
いずれにしてもハイリスク・ハイリターンであることには間違いありませんね。

 

--OCO注文--
OCO注文とは2つの注文を同時に出す方法で、差値注文(後述)と逆指値注文を同時に出すことにより一方が約定したとき、もう一方の注文は自動的にキャンセルされるという仕組みです。

 

 

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【か】

 

--仮想通貨--
仮想通貨とは暗号通貨とも言われ、「オンライン上で決済できる」デジタル化した通貨です。
仮想通貨と暗号通貨に意味の違いはありませんが、日本では「仮想通貨」海外では「暗号通貨」と呼ばれています。
仮想通貨独自の分散型ネットワーク(ブロックチェーン)を利用し、遠距離でも買物を行うことができます。
また最近では「ビックカメラ」などの店舗でもビットコインによる支払いができるようになってきています。
銀行のような中央組織は存在しませんが、ブロックチェーンのネットワークで常に取引を記録しており、セキュリティの信頼度は高いです。
さらに仮想通貨はお金の取引だけでなく、契約更新やデータ送信などにも利用でき、仲介業者等が必要ないので、処理が速く手数料が格段に安いというメリットもあります。

 

--空売り注文--
株式市場などでも使われます。普通は安値で買い高値で売るのが基本ですが、その逆の行為で、「高値になったとき売り注文を出し、安値になったときに買い注文を出して利益を得る」という信用取引で使われる方法です。

 

--カレンシー(currency)--
仮想通貨には大きく分けて2つの種類があり、「採掘するタイプの仮想通貨」(カレンシータイプ)と「発行者がいるタイプの仮想通貨」(アセットタイプ)です。
「採掘するタイプの仮想通貨」(カレンシータイプ)は、コンピューターによる採掘により供給量が増えるようにプログラミングされており、ビットコインがそのひとつです。
供給量(発行数)には上限があり、約2100万単位を超えないように設計されていて人が勝手に変更することはできません。
一旦市場に出回った後の供給量の増加は採掘によるものなので、短期的にはマイナー(採掘者)とトレーダー(通貨取引者)の間での駆け引きで、
煽り(価格操作)も予測されますね。

 

--逆指値(ぎゃくさしね)--
仮想通貨の逆指値(ぎゃくさしね)とは、指定した希望レートより高くなったら「買い」、安くなったら「売り」という取引所の仕組みです。
一見、損のようですが、仮想通貨の価格変動は大きいです。
「損切り(後述)」する場合は、あらかじめ売りレートを発注しておくことで、損失を最小限に抑える。
「買い」の場合はその逆で、あらかじめ買いレートを発注しておくことで、レートが急上昇したときのチャンスを逃さない。
すなわちレート変動を頻繁にチェックできない方が指値注文をする場合におすすめです。
この方法はとくに「裏技」ではありませんが、少額では取引所で扱えない(一定通貨数量以上)場合がありますので、各取引所のガイドを参照ください。

 

--クラウドマイニング--
まずマイニングそのものについて先読みしてください。
マイニングはブロックチェーンの取引台帳で過去の取引履歴データや整合性をチェックし、二重払いや不正送金等を未然防止するのが目的です。
しかしながらチェックには膨大な計算量が必要となります。
そこで自分(自社)のコンピュータで余っている力が有ればをマイニング作業に貸し出し(投資し)、利益をもらうことを言います。
この投資方法は株式投資に近いイメージです。

 

--クリプト--
クリプト(crypt)という単語は、「秘密」とか「暗号」という意味ですが、仮想通貨全般の事を言い、よく使われる単語です。
ちなみに日本では「暗号通貨」という用語は使われていません。

 

--現物取引--
仮想通貨の現物取引とは、株式取引所で株券を買うと同じで、お金を支払ってコインを買う(手に入れる)ことを言います。

 

--Coinbase(コインベース)--
Coinbase(コインベース)とは、前述クラウドマイニングでの採掘報酬比率を言います

例えば1回目の採掘報酬が100BTCとすると、2回目は50BTC、3回目は25BTC と、期間を過ぎるごとに報酬額が半分になっていきます。
この半部になる期間のことを「半減期」と呼びます。

 

--コインチェック事件--
コインチェック事件とは、2018年1月26日、取引所コインチェック社が外部からの不正アクセスにより仮想通貨のネム(XEM)が流出したハッキング被害です。
被害額は約580億円。
一時取引所の入出金が停止(2/9再開)。ネム(XEM)以外のアルトコインの売買取引きは3月現在も停止中、顧客の資産が塩漬け状態で対策の目途も立っていないという状況です。
原因は未だはっきりしませんが、盗まれた場所はウォレット。
金庫同様のウォレットに外部から簡単にアクセスできるずさんな管理が指摘されています。
さらに他取引所のようにハードウォレットなどのオフライン管理を怠っていたと報道されました。
結果的にセキュリティー対策にお金をかけていなかったということですね。
仮想通貨取引所として金融庁に登録申請中でしたが、金融機関としての生命線である信頼性を大きく損ねました。

 

--公開鍵--
インターネット上で本人確認を行うにあたり、運転免許証などの本人確認書類の提示が不可能です。
そこで、一対になった「公開鍵」と「秘密鍵」を使った二重セキュリティーを行います。
例では、銀行のインターネットバンキングの送金ですね。
仮想通貨の公開鍵とは、仮想通貨を保管するウォレット(財布)に公開される鍵です。
この公開鍵を元にしてアドレスを作成し、第三者に公開されます。
この所有権はこの公開鍵と秘密鍵の両方を持つことで証明されます。
詳細は次の「公開鍵暗号」で。

 

--公開鍵暗号--
公開鍵暗号とは、2つのデータ(公開鍵と秘密鍵)を使ってデータの暗号化と元のデータに復元を行う暗号方式です。
暗号は、第三者に公開する「公開鍵」と自分しか知らない「秘密鍵」の 2種類からなり、
仮想通貨取引では本人確認のために秘密鍵を用いて電子署名(後述)し、他の人はその署名確認と公開鍵を使ってその署名が「偽造がされていないか」を確認できます。
例えば、電子データを「秘密鍵」で暗号化します。逆に暗号化された暗号文を「公開鍵」で、元の電子データに復元(復号)するという仕組みです。

 

--コムサ(COMSA)--
コムサとは日本発のICO(前述)プラットフォームで、コムの意味はただ単にURLアドレスのcom、サは鎖(チェーン)です。
目的は、資金調達の請負「暗号通貨トークンの発行」「参加取引所ZAIFによるトークン上場の確約」「コントラクト実装」などがあります。
プラットフォーム上で使われるトークン(後述、仮想通貨の一部)もCOMSA(CMS)と呼ばれ、取引所のzaifで運用されています。

 

--GOX(ゴックス)--
GOX(ゴッグス)とは、2014年「マウントゴックス事件」というのがあり、取引所が倒産して「ビットコインが返ってこなくなった」という造語です。
実際にGOX(ゴッグス)がよく使われるのは、「GOX(ゴッグス)されるぞ!」(取引所(経営者)がユーザーの資金を持ち逃げする)という危険予知です。
コインチェック事件とは、本質の異なる事例です。

 

--コールドウォレット--
コールドウォレットとは、オフライン上での保管(財布)で主に3種類あり、一番多く使われているのがUSBメモリーのような形でパソコンに接続して利用するタイプ。ペーパーウォレットと言い、紙媒体に秘密鍵を印刷するタイプ。もうひとつはスマホアプリで保管するタイプがあります。
コールドウォレットの逆語がホットウォレットで、オンライン上での資産管理です。
コールドウォレットに仮想通貨を保管すれば、ネット上でのハッキングの心配はなくなります。
コールドウォレットが盗まれても秘密キーが無いとコインが抜き出せませんが、秘密キーの保管を厳重に行う必要があります。
また中古のコールドウォレットは購入した時点でウィルス感染していることも実際にあるので、少々高額でも必ず販売店で新品を購入することをおすすめします。
注意点が3つ有ります。
1.中古のコールドウォレットのUSBメモリータイプは購入した時点でウィルス感染していることも実際にあるので、少々高額でも必ず販売店で新品を購入することをおすすめします。
2.コールドウォレットのUSBメモリータイプを使用する際、秘密キーを入力しますが、暗号入力を間違えて使えなくなった事例を友人から聞きました。秘密キーの暗号はメモ帳などに保管し、コピペ入力がおすすめです。
3.ペーパーウォレットタイプは紙の劣化や損傷、最悪火災による消失もあるので厳重な管理が必要です。

 

 

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【さ】

 

--指値(さしね)注文--
指値(さしね)注文とは、株式取引所同様、売買したい数量と価格を指定する注文方法です。
売り手と買い手の取引になりますので、成約するには時間がかかることが多く、場合によっては成約不可もあります。
指値注文と逆の注文方法が「成行き(後述)」です。

 

--Zaif(ザイフ)--
zaif(ザイフ)とは、仮想通貨取引所として2015年3月に「テックビューロ(株)」という会社が運営を開始しました。
ブロックチェーン技術が浸透することを目的としていますが、ユーザーが喜ぶ(得する・安い)サービスが多く、セキュリティーも業界トップクラスなので非常に人気の高い仮想通貨取引所です。
前述、コムサ(COMSA)の基軸トークンCMSも取り扱いなど、多彩な展開を行っています。

 

--サトシ(satoshi)--
satoshiとは、ブロックチェーン技術を作り出したと言われるナカモトサトシ(中本哲史)からつけられたビットコインの最小通貨単位で、0.00000001BTC=1satoshiです。
詳しくは、後述ナカモトサトシ参照ください。

 

--仕手--
仕手(して)とは、株式取引でよく聞きますね。
大量の資金を持ってる機関投資家(仕手筋)が、一般投資家を刺激・誘発するために、特定銘柄を売買して急騰・急落を生じさせる行為です。

 

--ショートポジション--
株式投資やFX取引などで言う「空売り(からうり)」です。
普通安い時に勝って、高いときに売って利益を出しますが、その逆をいく裏技的取引きです。
仮想通貨の場合は、高くなったときに売りますが、その時点でコインを保有していないので、証拠金を預ければ売りのときに借りることが出来る仕組みです。
しかしレートが安くならずに上がってしまったら、強制的に証拠金を没収されて取引終了になってしまいます。
この仕組みを強制決済(ロスカット)と言います。

 

--GMOコイン--
GMOコインは、東証一部のGMOインターネットのグループ会社です。
仮想通貨の売買には取引所と販売所に大別されますがGMOコインは2018年2月現在、販売所(後述)です。
GMOコインが仮想通貨相場に参入したのは、2017年5月31日と浅いですが、販売所特有のデメリットとしては、売買手数料が高いことです。(これは販売所としての性質上、仕方ありません)
ただし今注目されているのが、「アルトコインのFX取引が可能に」です。
2018年2月現在、国内の大手取引所でFXを扱っているのはビットコインのみなので、
アルトコインのFX化は「一攫千金」の夢が生まれて仮想通貨市場がさらに熱くなるかもしれませんね。
その他GMOコインのメリットとして、「ある条件でスワップ金利がとられない」「レバレッジ(後述)が25倍まで可能」「ロスカットが75~85%」などがあります。
いずれにしてもこれから大きく伸びていくことは予測されますし、堅牢なセキュリティー管理が好評です。

 

--スキャルピング--
FXで高いレバレッジ(てこ入れ)をかけて、短時間で何十回と取引を行う投資方法です。
仮想通貨はレート変動が激しいので魅力はありますが、ポジポジ病(トレードをしたいあまり、無駄にポジションを持ちすぎる)とかで、負ける確率も高いです。
基本的に取引きは、ギャンブルと同じくユーザーどうしでの取り合いになりますので、初心者にはあまりおすすめできませんね。

 

--ストリーミング注文--
ストリーミング注文とは、板(前述)やチャートに表示されているリアルタイムレートを任意のタイミングでクリックして発注する方法です。
成行注文ではバラツキがあるので、希望のレート注文ぶれが生じますが、ストリーミング注文ではクリックしたときに不利な方にレートが変動させないというメリットがあります。
ただし相場の変動が激しいときには困難で、変動が緩やかなときに使うのが一般的です。
またストリーミング注文の精度を上げたい場合は、許容スリップと言って、許容変動幅を設定することが可能です。

 

--スプレッド--
スプレッドとは、売値と買値の差額。
買値が高く、売値が安く設定されているので同じタイミングで売買すると損失になる。
販売所での売買手数料(無料)とは意味が違うので注意。
 

そして理解しなくてはいけないのが、「取引所は安く販売所は高い」という違いです。
また仮想通貨の種類によっても異なり、ビットコインは安く、アルトコインなどマイナーな仮想通貨は高めです。
取引所と販売所の違いは、後述「販売所」を参照ください。

 

--スマートコントラクト--
スマートコントラクトとはブロックチェーン(後述)を応用した技術の一つで、
仮想通貨ではビットコインのブロックチェーンからスピンオフ(副産物)されたアルトコインのイーサリアムやリスクに導入されています。
特徴としては、人の手を一切介しない完全自動取引きシステムを採用しています。
そして取引き以外にも、さらなる応用として、国や企業、芸能など様々な経済活動や管理技術にも注目されています。
業種にもよりますが、大量の人員削減が近い将来起こると予測されますね。

 

--スワップ金利--
まずスワップとは「交換する」とい意味です。
スワップ金利とは、銀行の固定金利から変動金利に移管するということで、その逆パターンもあります。
仮想通貨の場合はスワップポイント(後述)というのがあります。

 

--スワップポイント--
仮想通貨FXのスワップポイントとは、外国為替FXにおける2国間の金利差で、ポジションを持ち続ければ、「その金利差の利益を受け取れる」ということです。
例えばある取引所のビットコインと日本円に金利差があればスワップポイントはあるが、金利差がなければスワップポイントはありません。
スワップポイントの有りなしは、各取引所のガイドを読んでください。

 

--SegWit(セグウィット)--
ビットコインの取引決済承認時間(送金速度)は約10分と遅いことから、ライトコインがその欠点を補うためSegWit(セグウィット)を実装、1ブロック生成時間を短縮して送金速度を約2.5分と大幅改善したました。
またライトコインはSegWit(セグウィット)を実装、ブロック内のデータを圧縮することにより1ブロック内の容量を増加させたことにより、送金スピードが速くなりました。
SegWit(セグウィット)は、日本で開発された世界初の技術で、ライトコインとモナコインで実装されています。「

 

--底--
仮想通貨や株式相場でも良く使われる共通用語です。
レートや株価が下落を続けて安定したときなどに、「これ以上は下がらないだろう」と予測されるときの表現です。
例えば「底値感」「底をうった」など買いを狙うチャンスに使われますね。

 

--損切り--
仮想通貨や株式相場でも良く使われる共通用語です。
購入が、レートや株価が下がってしまったとき、大きな損失を防ぐためあるレートで処分(売り)してしまうことです。
あらかじめ損切りしたいレートを設定する方法(逆指値)もあります。

 

 

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【た】

 

--建玉(たてぎょく)-
建玉(たてぎょく)とはポジションとも呼ばれ、仮想通貨でのFX取引きにおいて、「注文と注文の間の未決済時期に所有する(ポジションを持つ)」ことを言います。
具体的には、「買い注文を出して約定した」⇒「建玉(たてぎょく)を持って値が上がるのを待つ」⇒「値が上がったので売り注文決済で利益を出した」。
逆に、「売り注文を出して約定した」⇒「建玉(たてぎょく)を持って値が下がるのを待つ」⇒「値が下がったので買い注文決済で利益を出した」。
後者は株式では「空売り」とも言われますね。
ただし建玉(たてぎょく)ごとに手数料が発生しますので、あらかじめ取引所ごとに調べておく必要があります。
--ダオ(DAO)--
仮想通貨のダオとは、ビットコインでは発行の上限量や送金方法などルールを定めるプロジェクトです。
「自立分散型組織(Decentralized Autonomous Organization)」と呼ばれます。

 

--Taker(テイカー)--
Taker(テイカー)という用語は、取引所での板取引きにおける成行き注文のときに使われます。Taker(テイカー)の逆語が指値で、Maker(メイカー)(後述)と言います。

 

 

画像引用:bitbank.ccトレード画面

 

--デイトレ--
デイトレードの略で、ろうそく足(後述)のチャートを評価しながら1日単位の売買取引を行うことを言います。
仮想通貨取引所のろうそく足は1min(分)単位と、、かなり短い時間軸で表示されます。

 

--天井--
底(前述)の反語で、レートや株価が上昇を続けたピーク感に、「これ以上は上がらないだろう」と予測されるときの表現です。

 

--電子署名--
電子署名とは、インターネット上で本人の確認を行う仕組みを言い、公開鍵(前述)暗号を使った「デジタル署名」とも言います。
電子署名には2つの目的があり、署名者本人により作成された「本人証明」と、電子文書が改ざんされていない「非改ざん証明」です。
ビットコインの送金を例にとると、秘密鍵で「持ち主が本人であるか?」の確認。公開鍵で「偽造や改ざんされていないか?」の2つで確認されます。

 

--電子マネー--
電子マネーとは、SUICAやのようにカードに入金チャージして決済に使える財布のような役割です。
一方仮想通貨は、形はありませんが円やドルなどの通貨そのものです。
なので電子マネーと仮想通貨は、まったく別の物です。

 

--トークン--
トークンとは仮想通貨のオプションで、一般的に「代替通貨」とも呼ばれます。
スーパーなどのポイントカードのように、「物やサービスと交換できる」というイメージです。
既存のブロックチェーンから故意的に発行される物をトークンと呼ばれます。
仮想通貨は、新規ブロックチェーンのブロックを新しく作る際に発行されます。
トークンの例では、取引所zaif(ザイフ)が株式のように利用できる「zaifトークン」を発行しています。

 

--トランザクション--
ブロックチェーンに記録される送受信データ全般を言い、マイニング(後述)で承認されると送金が了します。

 

--取引所--
まず一般的に呼ばれる仮想通貨取引所の正しい事業名は、「仮想通貨交換業者」であることを覚えてください。
仮想通貨交換業者には「取引所」と「販売所(後述)」の2種類があります。
・取引所とは、ユーザー同士で売買取引きが出来る場所を提供するプラットフォーム(仮想通貨交換業者)のことです。
・販売所とは、ユーザーがコインを売買したいときの相手が企業(仮想通貨交換業者)のことで、相場の板取引きはしません。ただ単に買ったり、売ったりです。
ひとつの仮想通貨交換業者で、取引所と販売所の2つを運営している企業も有ります。ビットフライヤーが代表例です。
なお取引所と販売所では売買手数料が大きく異なります。

 

 

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【な】

 

--ナカモトサトシ--
ナカモトサトシとは、「ビットコインの開発者}と言われている人物で、実名かどうかは不明です。
2008年に暗号理論に関するメーリングリストに電子通貨ビットコインに関する論文をネット上に発表し、2009年に最初の発掘を行ったということです。
ビットコインの単位に「satoshi」という名前を利用したり、P2P(後述)システムへのサインにナカモトサトシの名前が加わっています。

 

--成行注文--
価格はともかく、今すぐに売買したいときに使う注文方法です。
成行注文の逆が「指値注文(前述)」です。

 

--ナンス--
ナンス(Number used once)とは、一度きり使用される使い捨て数字で、「ブロックチェーン(後述)」を生成していくためのものです。

 

--ナンピン買い(買い増し)--
ナンピンの由来は難平で、「難を軽減させる」という意味です。
株式取引きも仮想通貨取引も購入後にレートが下がった場合、さらに買い続ける(買い増し)ことを意味します。
買い増しすることにより、購入レートの平均単価は下がるので、「長期的投資であれば損を少なくできる」という投資戦略です。
この方法の特徴は、手持ち資金の投資配分です。
最初は資金の5分の1で買い、下がってきたらコツコツ買いましていく。
要するに十分な資金を確保しておくことが大事な投資法と考えます。
買い増ししないで売ってしまうことを「損切り(前述)」と言いますね。

 

--二重支払い--
仮想通貨の二重支払いとは、同じ通貨を異なる相手に支払う方法の事を言います。
これでは意味が分からないので具体的に説明すると、すでに使用したビットコインが悪意を持って再び使用されることです。
このような事が成り立つと、1つの通貨が無限に生み出されてしまいます。
通貨の価値はあくまでも交換条件で成り立つので、通貨そのものは崩壊してしまいますね。
そのような二重支払いを未然防止するためにブロックチェーン技術で所有者全員の通貨を管理しています。

 

--二段階認証--
取引所で行っているアカウントの強化セキュリティサービスです。
ビットフライヤーを例にとると、ログインパスワード+確認コード認証(電子メール・携帯へのSMS・認証アプリ)で、適用項目は以下の4つです。
①ログイン時(任意設定)
②外部アドレス登録時(任意設定)
③日本円出金時(任意設定)
④仮想通貨の外部送付(必須)
デメリットは何度も繰り返すログイン時で、いちいち携帯の確認コードを確認して入力しないと取引所サイトにログインできません。
わたしは④が必要ないしログイン時が面倒なので二段階認証を一旦解除しました。
ただし「ハッキング被害防止」のために設定をおすすめします。「

 

--日本ブロックチェーン協会(JBA)--
日本ブロックチェーン協会(Japan Blockchain Association / JBA)とは、2016年 4月に設立された、仮想通貨・ブロックチェーンの普及を促進する団体です。
仮想通貨に用いるブロックチェーン技術が、安心・安全な技術としてこれからの日本経済発展のひとつになることを目的としています。
なお協会代表は大手仮想通貨取引所「bitflyer(ビットフライヤー)」代表、加納裕三氏が務めています。

 

--日本仮想通貨事業者協会(JCBA)--
日本仮想通貨事業者協会(JCBA)とは、テクノロジー・会計・レギュレーション・商慣行などの面から意見交換を積極的に行い、仮想通貨業界がより安全で健全な発展を行えることを目的としたグループです。
大手の仮想通貨取引所の代表が参加し、月に一度の勉強会が実施されています。
JCBA公式サイト⇒ https://cryptocurrency-association.org/
なお協会理事は、株式会社マネーパートナーズ代表取締役の奥山泰全氏です。
大手取引所のビットフライヤーが会員登録されていませんが、理由は今のところ不明です。

 

--ノード--
英訳では、「交点」「節」「結び」です。
仮想通貨ではブロックチェーンを繋ぐネットワークのP2S(後述)接続ポイントを意味します。
マイニング(後述)や仮想通貨の管理を目的に使われます。

 

 

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【は】

 

--Binance(バイナンス)--
Binance(バイナンス)とは、中国の大手仮想通貨取引所です。
外国企業なので一抹の不安がありますが、あまりの好評に新規登録者が何度も一時停止になるくらいの人気です。
規模的には世界で5本の指に入っています。
また「日本語にも対応している?」とのことですが、今のところ「Google Chrome日本語版設定で表示される」と解釈しました。
バイナンス公式サイト⇒ https://www.binance.com/

 

--ハッシュ値--
ハッシュ値とは、ビットコインの各ブロック(ブロックチェーン;後述)の取引きデータがハッシュ値という長い英数字で記録され、元データには復元されないことを言います。
万一元データを1文字でも変えると、全く違う結果になり、以降のブロックデータも全て変えなければなりませんので改ざんは不可能に近いです。
ブロックチェーン(後述)の肝になる用語なので覚えておいてください。

 

--ハッキング--
ハッキングというと、「中央サーバーや他人のコンピュータに不正侵入し改ざんする」というイメージが強いですが、正しくはコンピュータを熟知したエンジニアです。
上述の不正侵入行為はクラッキングと呼ぶのが正しいですが、ハッキングが一般的になっているので本著ではハッキングやハッカーという
用語に従います。

 

--ハードフォーク--
ハードフォーク(HF)とは、新しい性能へアップデートしたとき、ブロックチェーン(後述)が分岐し、互換性のない仮想通貨が出来てしまうことです。
ビットコイン(BTC)からビットコインキャッシュ(BCH)が出来たことも実例です。
ハードフォークの反語が「ソフトフォーク」があります。
要するにハードフォーク=ハードウェアの仕様変更。ソフトフォーク=ソフトウェアの仕様変更と理解できます。

 

--ハーベスト--
ハーベスト(harvest)とは「収穫」の意味です。
仮想通貨ではネム(XEM)のネットワーク運営に参加することで報酬(手数料)がもらえるという仕組みです。
大金を投資できる人向けと理解しましょう。

 

--ハードウェアウォレット--
ハードウォレットとは、USBメモリーのような物で、オフラインによる仮想通貨のデータ保管方法です。
USB のような形状のものに、仮想通貨のデータを保管する仕組みになっています。
安全そうですが、購入してからパスワードを読み取れる仕掛けがあったなど、特に注意しなければならない点があります。
セキュリティーに関する重要なことなので、詳しくは当サイトのページをご覧ください。

 

--半減期--
半減期とは、数値や量が半分になる期間のことです。
仮想通貨の場合、マイニング(後述)でマイナー(採掘者)に支払われる採掘報酬比率が約4年ごとに半額になり続けることを言います。
ビットコインの履歴では、最初の半減期が2011年11月。2回目が2016年7月です。
なおマイニングは、専門家が資金をかけて報酬目当てで行っているので、一般投資家は参考知識までにとどめましょう。
関連専門用語:コインベース、プルーフ・オブ・ワーク、マイニング

 

--販売所(重要)--
ここは、仮想通貨をやり始めた方はほとんど理解されていないし、重要なことなので詳しく説明します。
販売所とは店舗ではありません。仮想通貨を販売運営している企業「仮想通貨交換業者」です。
取引所(前述)はユーザーどうしで売買する取引きに対し、販売所はユーザーがコインを、企業(仮想通貨交換業者)から売買をします。
ただし販売所で売買した場合は、「買い値と売り値のスプレッド(後述、手数料)」が大きく設定されているので、損得をよく確認する必要があります。

 

--P2P(ピア・ツー・ピア)--
「Peer to Peer」を略した表記で、peerは「端末」です。中央サーバーを介さず、直接相手と端末を繋ぎ、取引きを行えるシステムです。
P2Pは中央サーバーを介さず直接相手と端末を繋いで取引を行えるネットワークシステムなので、通信が集中することはありません。
また特定の管理者が必要ないので手数料の軽減でき、さらに情報を盗み取られるにくいというメリットがあり、注目されています。

 

 

【関連用語】: 「ブロックチェーン」「分散型台帳」「ハッシュ値」

 

--ビットコイン--
ナカモトサトシ氏(前述)が、2008年に暗号理論に関するメーリングリストに電子通貨ビットコインに関する論文(ホワイトペーパー)をネット上に発表し、2009年に最初の発掘を行い、ブロックチェーンで管理され、そのネットワーク内で取引を可能にしたデジタル通貨です。
ビットコインはマイニング(採掘)という "承認作業" によって新規発行され、この承認作業の報酬としてビットコインが与えられる仕組みです。
元々は物々交換で使われましたが、インターネット上で使える展開になり、2018年1月現在、大手家電量販店を皮切りに決済導入が始まり、わたしたちの生活にも浸透しだしました。
ビットコインの総発行量は2100万枚(BTC)と定められ、2018年1月現在、1200万枚(BTC)です。
またスピードも制限されていて、発行上限に到達するのは 2040年だと予測されていますが、今後の動きや情報は目を離せませんね。

 

--ビットコインアドレス--
ビットコインアドレスとは、公開鍵暗号(前述)で説明したようにビットコインデータを送受信するために相手に教えることのできるアドレスです。
具体的には、仮想通貨専用の財布(ウォレット)の口座アドレスのことを言い、入金と送金ができます。
このアドレスを間違えると、ビットコインは墓場行きになるので十分注意しましょう。
「手入力をしたとき間違えた」という実例もありますので、テキストファイルでコピペがおすすめです。

 

--ビットコインキャッシュ(BCH)--
ビットコインキャッシュとは、「ハードフォーク(前述)」でビットコインから分裂して、新しく出来た仮想通貨です。

 

--ビットコインETF--
ビットコインのETF(Exchange Traded Fund)とは、証券取引所に上場している投資信託で、個人投資家だけでなく機関投資家も参加できる金融商品です。
株式に限らず仮想通貨ビットコインも証券化した金融商品として取り扱われます。仮想通貨市場と異なるのは、価格変動が小さくなるように運用されるのが特徴です。

 

--ビットフィネックス事件--
ビットフィネックスとは香港のビットコイン取引所です。
2016年8月に、外部ハッキングによりおよそ80億円のビットコインが流出しました。
マウントゴックス事件(後述)は内部の正問題に対し、ビットフィネックス事件は外部からの攻撃です。

 

--ビットフライヤー(birFlyer)--
ビットフライヤーは、2014年1月に設立され、大手企業からも出資を受けている信頼度の高い大手取引所です。
主な特徴としては、
・取引量が日本一なので取引きが行いやすく、売買スプレッド(前述)が狭いので成約しやすい。
・信用取引ができるので最大15倍までのレバレッジができ、少額で大きな利益が狙える。
・「bitWire」というのを使うと、ビットコインを利用した決済が利用できる。例えばサイト運営者などが決済システムとして使うこともできる。

 

--ビットライセンス--
ビットライセンスとは、米国ニューヨーク州独自の仮想通貨法整備で、取引所の仮想通貨の換金・発行・管理などを規定しています。
世界的に仮想通貨の法整備が急務になっていますが、国内でも2016年5月に「仮想通貨法」が可決、2017年4月に施行されました。

 

--秘密鍵--
「公開鍵(前述)」で説明した、自分だけが知っておくべき暗号を秘密鍵と言います。
仮想通貨ではウォレットに保管しますが、この暗号が第三者に知られないような管理が必須です。

 

--フィアット(Fiat)--
フィアット(Fiat)とは英語のFiat Currencyの略で、円やドルの法定通貨です。
仮想通貨では資産の仮想通貨を日本円や他の法定通貨に変えるときによく使われます。

 

--含み益・含み損--
株式などでもよく使われる共通用語(ステータス)で、仮想通貨の場合も買い値よりレートが高いときに「含み益」、逆にレートが低いときに「含み損」と言います。

 

--フィンテック--
フィンテックとは、「金融(Finance)と技術(Technology)の融合」という意味で、IT業界と金融機関が融合が注目されています。
その中でも特にブロックチェーン(後述)技術を使ったフィンテックが有望視されています。

 

--プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)--
プルーフ・オブ・ワークとは、主にビットコインのシステムで、マイニング(後述)作業に使われます。
マイニングとは、新規発行されたビットコインを採掘者に分け与えるとともに、「ビットコインの取引が正常か?」もチェック・承認する作業を言います。
この作業がないと世界中の取引きが枝分かれして、「どれが正常な取引きか?」が分からなくなってしまいます。
しかしそのビットコインのチェックに管理者はいません。(後述、ブロックチェーン)
そのため故意に不正(ハッキング等)がされないような仕組みをプルーフ・オブ・ワーク(略称PoW)と言います。
具体的には、コンピュータに計算をさせ、ある条件を満たした数字を早く見つける競争(くじ引き)で当たったコンピュータに報酬が支払われます。
なおマイニングは、専門家が資金をかけて報酬目当てで行っているので、一般投資家は参考知識までにとどめましょう。

 

--ブロックチェーン--
ブロックチェーンは仮想通貨の肝となる、極めて重要な技術なので、イメージでもよいので理解してください。
ブロックチェーンとは、ビットコインとともに生まれた革命技術で、大まかに言うと「データの記録方法」です。
ビットコインの場合、取引データをブロック内に記録し、それぞれのブロックを時系列でチェーンのように繋げます。
そしてP2P(前述)を用いた「分散型台帳」でビットコインの取引きデータを記録・管理します。
このときビットコインの各ブロックは、約10分間の取引きデータがハッシュ値(前述)という数値で記録されます。
ブロック毎のハッシュ値は、チェーンのように繋がるので「ハッシュチェーン」とも言います。
そして取引が行われる毎にハッシュ値が計算され、次から次とブロックが時系列に繋がった時間軸が作られます。
またナンス(前述)という一度きり使用される数字も含まれ、新しいブロックを生成し続けます。
「取引きデータ」・「ハッシュ値」・「ナンス」の3点セットで成り立っています。

 

 

時間軸上の現在ブロックと過去(直前)ブロックのデータはチェーンで繋がって継承され、取り込まれた内容は封印されます。
「データが封印される」がブロックチェーンの肝であり、大きな情報伝達革命なのです。
なぜならば封印されたデータを書き換えることは、ほとんど不可能に近いからです。
もしハッキング等の攻撃を受けてチェーンが分岐されても最も長いチェーンが正しいと認知され、分岐したブロックは自動廃棄されます。

 

【関連用語】: 「ハッシュ値」「分散型台帳」「P2P(ピアツーピア)」「ハッキング」「ノード」

 

--分散型台帳--
分散型台帳とは、前述ブロックチェーンとP2P(ピア・ツー・ピア)で説明したとおり、中央サーバーの代わりに「分散台帳(後述)」という複数のコンピュータが参加(前述ノード)管理するものです。
通常のインターネット情報システム(国、金融機関、一般企業)は、中央集権的な中央サーバーで管理されていて管理者がいますが現状、中央サーバーを狙ったハッキング等の攻撃を受けやすい脆弱なシステムであることは周知のとおりですね。
しかしブロックチェーンは中央サーバーの代わりに「分散型台帳(後述)」という複数のコンピュータが参加(前述ノード)管理しているので管理者が不要(低コスト運営)です。

 

 

そのため一部のコンピュータがダウンしてもその他全てのコンピュータがダウンしない限りシステムが停止することはない、というより不可能に近いのです。
そして2009年に運用を開始してから、何度か攻撃を受けましたが一回もダウンすることなく、無事に稼働を続けています。
絶対強固なセキュリティーと低コスト運営から、ブロックチェーンは仮想通貨に限らず、様々のビジネスで注目されています。
金融機関や大企業が自社開発を急いでいます。今後近い将来にわたしたちの生活基盤は大きく変わっていくでしょう。

 

--ペーパーウォレット--
ペーパーウォレットとは、仮想通貨のデータを保管する財布(前述ウォレット)タイプの一つです。
紙媒体に口座アドレスや秘密鍵を印刷したQRコードが一般的で、ハッキングの危険性は心配ないですが、紛失、盗難、火災、さらに一番怖いのが紙の劣化です。

 

--ホットウォレット--
ホットウォレットとは、仮想通貨のデータを保管する財布(前述ウォレット)タイプの一つで、ネットワーク上で管理します。
ホットウォレットはコールドウォレット(前述)のようなオフライン管理ではないので、複数人による秘密鍵で厳重管理しています。

 

--ボラティリティ--
ボラティリティとは、株式・証券や仮想通貨の価格変動の大きさの事で、パーセントで表現されるのが一般的です。
仮想通貨の現状は、株式では考えられないほどの大きさです。わずか1分間のろーそく足(後述)でも大きく変動するのが特徴です。
ボラティリティが大きい=リスクが大きいと表現されます。

 

--ポートフォリオ(portfolio)--
ポートフォリオ(portfolio)とは書類入れですが、投資全般でもよく使われる共通用語(ステータス)です。
仮想通貨においても資産がどれくらい有るかを通貨種類ごとに書類整理することですね。

 

--ホワイトペーパー--
仮想通貨のホワイトペーパーとは、前述ビットコインの開発者「ナカモトサトシ氏」が、ブロックチェーン(前述)に導入されている技術の説明書類です。
一番の目的は、投資者に仮想通貨をよく理解して貰うことです。

 

 

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【ま】

 

--マイニング--
マイニングというと鉱業の「ビットコインを採掘して手に入れる」をイメージされていますが、新規発行されたビットコインをUASFに分け与えるとともに、「ビットコインの取引が正常か?」をチェック・承認する作業を言います。
チェック方法は、ブロックチェーンの取引台帳で過去の取引履歴データや「整合性」のチェック。
さらに、「二重払い」や「不正送金」等を未然防止し、ビットコインの仕組みを維持するのが目的です。
例えばビットコインを送金した人が「ビットコインの正しい保有者であるか?」、「ビットコインを重複して使用していないか?」、などの不正をチェックします。
チェック方法はプルーフ・オブ・ワーク(前述)で行われます。
なおマイナー(採掘者)とは、個人では不可能な時代になり、企業や出資者が大半です。

 

--マイニングプール--
マイニングプールとは、複数のマイナー(前述ノード;参加者)で強力しながらマイニングを行う仕組みを言います。
大勢の参加者は、一度きり使用される使い捨て数字ナンス(前述)を探索し、結果に応じてマイナー(採掘者)に報酬が与えられます。

 

--マウントゴックス事件--
マウントゴックスとは、日本にあった世界最大の取引所です。
2014年2月に、ビットコインが内部不正操作で消失し、その後民事再生法を申請し経営破綻した大きな事件です。
被害額は、当社管理と顧客分を合わせておよそ500億円とも言われています。
ビットコインのシステムに問題やハッキングがあったのではなく、マウントゴックス社内での人的犯罪(横領)と言われています。
ハッキング被害では、前述コインチェック事件とビットフィネックス事件が有名があります。

 

--マルチシグ--
マルチシグとは、秘密鍵(前述)によるホットウォレット(前述)の複数人二重管理を言います。
複数人の署名がないと仮想通貨の移動(送金)できない高セキュリティー対策です。
コインチェック事件(前述)ではウォレットから不正流出しましたが管理していたのは一人ではなかったかと考えらます。(社長の供述も人材不足だったと)
マルチシグの方法は「M of N マルチシグアドレス」と言います。
例えば「2 of 3」は3人が秘密鍵を保有していて、そのうち2人の署名があれば仮想通貨の移動(送金)ができます。

 

--みなし業者--
仮想通貨の場合、各取引所が交換を手掛ける業者として金融庁が認可・登録しますが、内部管理が不十分な場合は認可されず、「みなし業者」と呼ばれます。
当然ですが金融庁に登録された業者は、取引所としてのステータスが上がり、信頼ブランドも向上します。
コインチェック社もネム流出事件のさなか、登録申請中でした。
なお金融庁登録済みの仮想通貨取引所は別ページを参照ください。

 

--Maker(メイカー)--
Maker(メイカー)という用語は、取引所での板取引きにおける指値注文のときに使われ、板上の表示には存在しない価格を、注文者が新しく指定することを言います。
Maker(メイカー)の逆語(成行)をTaker(テイカー)(前述)と言います。

 

画像引用:bitbank.ccトレード画面

 

 

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【や】

--UASF--
UASF(ユーザー・アクティベイテッド・ソフトフォーク)とは、マイナー(前述マイニング採掘者)主導ではなく、ユーザー(仮想通貨持ち主)によるソフトウォーク(ソフトウェアの仕様変更;前述ハードフォーク参照)です。
初心者は「仮想通貨を改善していく行為」という意味で覚えていただければよいと考えます。

 

 

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【ら】

--リプレイアタック--
リプレイアタックとは、分裂した仮想通貨に対して不正な出金を繰り返す不正アクセスの事です。
例えば、とある仮想通貨がハードフォークによって「仮想通貨 A」と「仮想通貨 B」に分かれたとします。
その際、 その仮想通貨を預かっている取引所がハードフォークに対応出来ていなかった場合、通貨 Aを 1コイン分出金した際、通貨 B も 1コイン分不正に出金されてしまいます。
通貨 A を 1コイン分を入金し、再度通貨 Aを 1コイン分出金したら、また通貨 B も 1コイン分不正に出金されてしまいます。
これらを繰り返し(リプレイ)行った場合、仮想通貨 B を取引所にある分すべて不正に出金されてしまいます。
このような事がないよう、各仮想通貨取引所はハードフォーク予定日前後に取引を停止してリプレイ攻撃等の攻撃・不具合に備えますが、
仮想通貨所有者の方でもあらかじめ取引所に置いてある自分の仮想通貨は、ハードフォークの際は自分のハードウォレットなどに移し変えておく方が安全だと思われます。

 

--両建取引--
空売り(前述)と買い注文を同時に行い、一気に2倍の利益を出そうというというFXの上級者が行う特殊手法です。
仮想通貨取引所サービスでも可能なところが有りますが、不慣れな初心者にはおすすめできません。

 

--レバレッジ取引--
レバレッジ取引とは、FXのように少ない元手で大きな金額を取引きすることです。
決済方法は通常の取引きと異なり「差金決済法」で、売買時の金銭受け渡しはありません。
前述GMOコインを例にとると、レバレッジが25倍まで可能です。
100万円のコインを購入したい場合100万円の1分の25ですから、4万円の証拠金が用意できればレバレッジ投資をできます。
しかし購入後レートが上がれば問題ないですが、下がってしまうと元手は4万円ではなく、4万円プラス損失金になります。
そこで損失金を大きくしないために「ロスカット(後述)」という、取引所のルールがあります。

 

--ろうそく足--
ろうそく足とは、株式市場も同じですがチャート上のレート変動棒グラフです。
図中の青色が上げ。赤が下げです。
「ろーそく足」は、「1日足」から「1分足」の範囲まで時間軸を変えて見れます。
各取引所サイトで表示されます。

 

--ロスカット--
ロスカットとは、「レバレッジ取引(前述)」において投資者が破産しないよう、取引所が設定した損切り自動決済ルールです。
購入後に下落し、元手割れが大きくなるのを最小限にします。
例えば前述GMOコインのロスカット設定は業界で一番厳しく、損失が25%になったときロスカットします。
逆にロスカット設定が厳しいほど良心的な取引所であると思います。
他社ビットフライヤーのロスカットは「証拠金が50%以下に達したとき」など、各取引所によってルールが違います。

 

--ロングポジション--
「ショートポジション(前述)」の逆で、買いから取引に入る事をさします。

 

 

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